
ここでは『進撃の巨人』に登場するダイナ・フリッツのプロフィールとその生涯についてご紹介します。グリシャとの間にもうけた息子ジークの密告により、パラディ島で巨人化させられてしまったダイナ。その後、意外な姿となりエレンの前に現れることに…。
【©諫山創・講談社】
『進撃の巨人』ダイナ・フリッツとは
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ダイナ(ダイナ・フリッツ)とは、フリッツ王家の血を引くエルディア人女性。
第145代フリッツ王が人民を引き連れパラディ島へ移り住む際、フリッツ王家の血族であるダイナの一族はそれを拒否。ダイナは、マーレが管轄するエルディア人収容区『レベリオ収容区』で生まれ育ちました。
その後、グリシャらエルディア復権派が立ち上がった頃、ダイナは彼らの前に姿を現し自分が王家の血を引く者であることを告白。ダイナは一族が代々継承してきた『始祖の巨人』や『フリッツ王家』の情報をエルディア復権派に提供します。
その後、ダイナはグリシャと結婚しジーク(獣の巨人)を出産。しかし、自分たちの息子であるジークに密告され、ダイナはマーレ治安当局によって無知性巨人に姿を変えられてしまいました。
『進撃の巨人』ダイナの一族はフリッツ王家の血族
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ダイナの一族は、後に“レイス”と名乗るようになったフリッツ王家の血族です。
第145代フリッツ王は、敵対するマーレとの戦いを放棄してパラディ島に移り住みました。
しかし、フリッツ王家であるダイナの一族は移住を拒否。マーレが管轄するエルディア人収容区に留まることを決意します。
ダイナは、そのエルディア人収容区である『レベリオ収容区』で生まれ育ちました。
『進撃の巨人』ダイナとグリシャの間にジークが生まれるが…
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マーレへの復讐を誓いグリシャらエルディア復権派が立ち上がった頃、そこにフクロウ(クルーガー)に遣わせられたダイナがやってきます。これがダイナとグリシャの出会いのきっかけでした。
その後、ダイナはグリシャと結婚。2人の間にジーク(後に獣の巨人)という1人息子が生まれます。
数年後、マーレ政府が『マーレの戦士』を募集してパラディ島に移り住んだレイス王家(旧フリッツ王家)が継承する始祖の巨人を奪還しようとする動きを見せます。
その折、ダイナとグリシャは、ジークにマーレ人への敵対心を植え付けさせるとともに『マーレの戦士』としてスパイ活動をさせようとするのです。
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しかし、ジークはそんな両親であるダイナとグリシャをマーレ治安当局に密告。ダイナとグリシャは楽園パラディ島へと連行されていきます。
『進撃の巨人』パラディ島の壁でダイナが巨人化させられる
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ダイナとグリシャがパラディ島に連行されると、そこではマーレ治安当局がエルディア人を巨人にしたり、巨人に食わせたりしていました。
そんな中、ダイナとグリシャも処分されることとなり、ダイナは巨人化の注射を打たれて無知性巨人になってしまいます。
その際、ダイナはグリシャに「どんな姿になっても…あなたを探し出すから」と言い残すのです。
一方、グリシャはマーレ治安当局に“フクロウ”として潜入していたクルーガーに助けられ、クルーガーから進撃の巨人を継承。
グリシャはパラディ島に侵入し、マーレ人よりも先に始祖の巨人を奪還することを目指し始めます。
『進撃の巨人』ダイナの正体はエレンの母を捕食した“カルライーター”だった!
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845年、シガンシナ区に位置するウォール・マリアの壁が鎧の巨人(ライナー)や超大型巨人(ベルトルト)の襲撃により陥落。
その際、超大型巨人(ベルトルト)が蹴り飛ばした壁岩がエレンの家に飛散し、中にいたエレンの母・カルラが下敷きになってしまいます。
すると、家の下敷きになっていたカルラのもとに巨人がやってきて、エレンやミカサ、ハンネスの目の前で、カルラはその巨人に捕食され命を落としてしまいました。
実は、このエレンの母・カルラを捕食した巨人の正体は、かつてマーレ治安当局によって巨人化されたグリシャの前妻カルラだったのです。
『進撃の巨人』ダイナ(カルライーター)に捕食されるハンネス
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850年、カルライーターとなったダイナが再びエレンたちの前に姿を現します。それは、ライナー(鎧の巨人)とベルトルト(超大型巨人)にさらわれたエレンを調査兵団たちが奪還しに向かった時のこと。
エレンを連れてライナーとベルトルトが逃げるなか、そこにエルヴィンら調査兵団が駆けつけます。その時、エルヴィンたちは無知性巨人をわざと引き連れ、ライナーやベルトルトの足封じに利用しようと作戦をたてます。
その無知性巨人の群れの中に、巨人カルライーターと化していたダイナがいたのです。
かつて、自らの非力さによりカルラを救えなかった後悔を引きずっていたハンネスは、そのカルライーター(ダイナ)に攻撃をしかけますが、結局カルライーターに捕食され命を落としてしまいました。
『進撃の巨人』ダイナ(カルライーター)の最期(死亡シーン)
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目の前でハンネスをカルライーター(ダイナ)に捕食されたエレンは、再び自分が大切な存在を守れなかったことに絶望しながら、カルライーターに拳を振りかざします。
「アァァァァァァァァァァァ!!!!!」
その時、エレンの中に宿されていた『座標(始祖の巨人がもつ力)』が発動し、周囲の無知性巨人たちが一斉にダイナ(カルライーター)に群がり捕食し始めます。
こうしてダイナ(カルライーター)は最期を迎えることとなりました。
『進撃の巨人』ダイナ・フリッツについてのまとめ
ここまでは『進撃の巨人』の登場人物ダイナ・フリッツについてご紹介してきました。
グリシャの前妻でありジークの母親であったフリッツ王家のダイナは、ジークの密告によりマーレ治安当局によって無知性巨人に。
そして、エレンの母・カルラやハンネスを捕食した巨人の正体は、巨人に姿を変えられたダイナだったのです。