
ここでは『進撃の巨人』の登場人物マルコ・ボットのプロフィールとともに、死の真相について解説します。マルコの死については「マルコは生きているんじゃないか?」「マルコの正体は獣の巨人なのではないか?」などいわゆる“黒幕説”がありましたが、マルコは“ある人物たち”によって殺されています。マルコを殺した犯人、そしてマルコが殺された理由について振り返ってみましょう。
【©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会】
『進撃の巨人』マルコ・ボットのプロフィール
【©諫山創・講談社】
マルコ(マルコ・ボット)は第104期訓練兵団の卒業生。出身はウォール・ローゼ南区ジナエ町。両頬のソバカスが特徴。
マルコは訓練兵団の訓練後に、壁内の王に仕えるために憲兵団への入団を志望していました。
我が強くクセのあるメンバーが多い第104期の同期の中でも、マルコは冷静な状況判断力や仲間への気配りなどに長けた兵士です。大人しく理知的であることから、タイプ的にはアルミンに近いといえます。
立体機動装置を用いた対巨人訓練でのこと。マルコは最初に目標を見つけたにも関わらず、自らが仕留めるのではなく他の者に譲ろうとしました。
それは実践のことを考えると、スピードの遅い自分が注意を引いている隙に他の仲間に背後から巨人を襲わせる方が戦略としてベターだから。
そんなマルコの効率的な考え方や気が回る性格をエレンら同期も評価しており、将来は指揮役になることを期待されていました。
しかし、トロスト区奪還戦の際、右半身を巨人によって噛みちぎられた無残なマルコの死体がジャンによって発見されることに…。
マルコ役を演じた声優
アニメ『進撃の巨人』でマルコの声を演じていた声優は逢坂良太さんです。
逢坂良太さんは1986年生まれ徳島県出身。所属事務所は声優のマネージメントを行っているEARLY WING。
逢坂良太さんが声優を志すようになったのは高校時代のこと。もともとアニメ好きだったようですが、自分が声優になることは考えていなかったようです。
しかし、高校の入学式当日にふと声優になりたいと考え、高校を卒業と同時に上京し日本工学院八王子専門学校に入学。
卒業後、現事務所のEARLY WINGに所属し、2012年に『つり球』真田ユキ役でアニメデビューを果たされています。
『進撃の巨人』マルコの死体をジャンが発見
【©諫山創・講談社】
850年、エレンの巨人化の力によって人類はトロスト区奪還作戦に成功。同時に、多数の死傷者を出すこととなりました。
その後、死傷者が溢れた街をジャンが歩いていると、道の傍らに右半身を巨人によって噛みちぎられたマルコの死体を発見。
性格は正反対ながらもマルコと一緒にいることが多かったジャンは、彼の無残な死体を見て大きなショックを受けます。
また、マルコの最期については見た者はおらず、その死因は不明とされていました。
『進撃の巨人』マルコはいつ誰に殺されたのか?
マルコを殺した犯人はライナー、ベルトルト、アニ
【©諫山創・講談社】
マルコの直接的な死因は壁内に侵入していた巨人に捕食されたためです。
しかし、実はマルコを間接的に殺害したのはライナー、ベルトルト、アニだったのです。
ライナー、ベルトルト、アニは“ある秘密”をマルコに聞かれてしまい、殺害せざるを得ない状況になってしまったのです。
なぜ、マルコはライナー、ベルトルト、アニによって命を奪われることとなったのか…。
マルコが命を落とすことになった理由と経緯
【©諫山創・講談社】
壁内の住人であるかのように装っていたライナー、ベルトルト、アニの3人。しかし、その正体は壁の外からやってきた巨人の力をもつマーレの戦士でした。
エレンの巨人の力によってトロスト区奪還作戦が進むなか、ライナーとベルトルトは「俺の巨人で…」「せっかく空けた穴が…」と意味深な会話を交わしていました。
実は、ライナーとベルトルトの正体は、845年にウォール・マリアを陥落させた“鎧の巨人”“超大型巨人”だったのです。
【©諫山創・講談社】
そんなライナーとベルトルトが自分たちの正体をほのめかす会話をするなか、その内容を背後にいたマルコが聞いてしまいます。
「今の話は冗談だ」というライナーとベルトルトに、「作戦に集中しろよ!?」と返すマルコ。しかし、マルコは2人の正体が“鎧の巨人”“超大型巨人”であることを察してしまいます…。
【©諫山創・講談社】
『自分たちの正体を知ったライナーを生かしておけない…』ライナーはマルコを羽交い締めし、アニにマルコの立体機動装置を奪うよう指示。アニは本当であればそんなことしたくありませんでしたが、マーレへの忠誠を誓うためにも歯を食いしばってマルコから立体機動装置を奪い取ります。
【©諫山創・講談社】
その後、ライナー、ベルトルト、アニの3人は逃走。立体機動装置を奪われたマルコは、背後から迫っていた巨人に捕食され命を落としてしまいました。
『進撃の巨人』マルコの死がジャンに与えた影響
ジャンは巨人と戦闘することがなく内地での勤務が主な憲兵団を志望していました。
マルコや他の死傷者の遺体を火葬するなか、ジャンは「巨人と戦わなければいけない…」「でも、自分も同じように命を落とすかもしれない…」と葛藤します。
そんなジャンは、かつてマルコからかけてもらった言葉を思い出します。
「ジャンは強い人ではないから弱い人の気持ちがよく理解できる」
「それでいて現状を正しく認識することに長けているから今何をすべきかが明確にわかるだろ?」
「大半の人間は弱いと言えるけどさ…それと同じ目線から放たれた指示ならどんなに困難であっても切実に届くと思うんだ」
今何をするべきか考えた時、ジャンは巨人との戦闘にあたる調査兵団への入団を決意。
そこには友人であったマルコの復讐を果たしたいという気持ちがありました。
『進撃の巨人』マルコに黒幕説があったけど…
マルコの死後、その死因について触れられないままストーリーが展開されていました。
そんなことから「マルコって生きてるんじゃないか?」「獣の巨人の正体はマルコなんじゃないか?」という、いわゆる“マルコ黒幕説”が漫画読者・アニメ視聴者の間で浮上することに。
しかし、ここまでご紹介してきたようにマルコはライナー、ベルトルト、アニに立体機動装置を奪われた後、巨人に捕食され死亡しています。
さらに、マルコの死についてはこんな事実もありました…。
『進撃の巨人』諫山先生がマルコをストーリーから退場させた
大分県のローカル誌「シティおおいた」でのインタビューで、『進撃の巨人』の作者である諫山先生がマルコの死についてこう説明しています。
「ちなみにマルコはまだ死ぬ予定ではなかったのですが(4巻死亡)、キャラが立たないので早めに死んでもらいましたね。」
マルコは取るに足らない存在だったため、諫山先生によってストーリーから退場させられていたことが発覚!う〜ん…マルコかわいそうだ…。