
中学生の少女・和希と暴走族の青年・春山の2人の恋を描いた映画「ホットロード」。同作では、能年玲奈/のん(役:和希)と登坂広臣(役:春山)がダブル主演で出演。ここでは、映画「ホットロード」のあらすじやキャスト情報、結末内容のネタバレについてご紹介します。
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映画「ホットロード」のあらすじ【予告編動画】
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2014年に公開された映画「ホットロード」。ヒロインの宮市和希役を女優ののん(※出演時は能年玲奈)、暴走族の青年・春山洋志役を三代目 J Soul Brothersのボーカル登坂広臣がそれぞれ演じた。
主人公の和希は母からの愛情を感じられず心を痛める少女。学校の友達とも打ち解けられず孤独を感じながら過ごしていた。
ある日、横浜からの転校生・絵里に誘われ、和希は暴走族『NIGHTS』の集会に参加。そこで、1人の青年「春山」と出会う。
お互いに初印象は最悪ながらも、どこか似た者同士の2人は互いに惹かれ合っていく。そして、いつしか誰よりも大切な存在へ…。
和希は大切な春山を失いたくなかった。しかし、NIGHTSの総頭となった春山は敵対する暴走族との抗争へ向かってしまう。
その途中、春山はトラックとの衝突事故に遭い意識不明の重体に…。
ホットロード【予告編動画】
原作は漫画家・紡木たくの少女漫画「ホットロード」
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映画「ホットロード」は、『別冊マーガレット』で連載された漫画家・紡木たくさんの少女漫画「ホットロード」が原作の実写映画。
「ホットロード」は紡木たくの代表作であり単行本は累計700万部を突破。『別冊マーガレット』連載されていた1985〜1987年、当時の10代女子にとってはバイブル的作品でした。
紡木たくさんにとっても思い入れの強いであろう「ホットロード」。能年玲奈さん、登坂広臣さんの出演については、原作者の紡木たくさんによるオーダーであったようです。
映画「ホットロード」のキャスト・登場人物
【(C)2014「ホットロード」製作委員会】
キャスト・登場人物
- 宮市和希(演:のん※出演時は能年玲奈)
- 春山洋志(演:登坂広臣)
- ママ/和希の母親(演:木村佳乃)
- 鈴木(演:小澤征悦)
- 玉見トオル(演:鈴木亮平)
- 宏子(演:太田莉菜)
- 絵里(演:竹富聖花)
- リチャード(演:落合モトキ)
- 金パ(演:山田裕貴)
- 赤根(演:野替愁平)
- 永山(演:遠藤雄弥)
- おばさま先生(演:鷲尾真知子)
- 医者(演:野間口徹)
- 高津(演:利重剛)
- 春山の母(演:松田美由紀)
スタッフ
- 監督:三木孝浩
- 脚本:吉田智子
- 原作:紡木たく
映画「ホットロード」のあらすじをストーリー内容とともに!
【出典:映画「ホットロード」公式Twitter】
14歳の中学生の少女・和希と16歳の暴走族の青年・春山の2人の恋を描いた映画「ホットロード」。“若さ故に衝動を抑えられない”2人の姿に思春期時代の心境を思い出すような作品となっています。ここでは、映画「ホットロード」のあらすじをストーリー内容ともにお届けします。
孤独を抱える14歳の少女・和希
和希は14歳の中学2年生。和希は幼い頃に父を病気で失い、それからは母と2人で暮らしている。和希の家には父の写真は残されていなかった。それは、母にとって父との結婚は望んだものではなかったからだ。
そんな和希の母には高校時代からの恋人がいる。相手の男性は離婚調停中だった。母は恋人と会うために、しばしば家に帰らない日があった。そんなこともあり、和希は母の愛情を感じられずにいた。
ある日、和希は万引きをして捕まったことを母に伝えるも、母はあまり関心を示してはくれなかった。和希は母と暮らしながらも孤独を感じていた。
和希と春山の出会い
和希は通っている学校でも友達と馴染むことができなかった。そんな和希にとって唯一の友達は横浜から転校してきた絵里だった。
ある日、和希は絵里の横浜時代の先輩である宏子を紹介されることになった。向かったのは横浜の暴走族『NIGHTS』の集会だった。
その途中、和希はNIGHTSのメンバーである春山という青年に会う。見慣れない顔の和希に春山が声をかけるも、和希は黙ったままだった。
そんな和希に春山は「お前んち、家庭環境悪いだろ?」と聞く。それに対して和希は「お前には関係ねーだろ」と強く言い返した。2人の出会いは最悪だった。
似た者同士の2人が互いに惹かれ合っていく
母の愛情を感じられず孤独を感じていた和希。そんな和希は孤独を紛らわすように、たびたび春山が所属するNIGHTSの集会へ参加するようになっていく。
春山も和希と同じく複雑な家庭環境を抱えていた。春山は母親が再婚した父親と上手くいかず、家を出て1人暮らしをしていた。高校へも進学せず、生活のためにガソリンスタンドでアルバイトをしている。
複雑な家庭環境を抱えるどこか似た者同士の2人は、いつしかお互いに惹かれ合うようになっていった。
和希が心配するなか春山は敵対するチームとの抗争へ
トオルがNIGHTSを引退することになり、春山が7代目総頭に昇進することになった。それと同時に、敵対する暴走族『漠統』との抗争が起こり始める。
新総頭になった春山は、もちろん漠統との抗争へ向かおうとする。その抗争は「今度こそ誰か死ぬ」と言われるほど激しいものになると考えられていた。
春山を心配する和希は「行かないで」「こんなに誰かを大事なんて思ったことない」と訴えるも、春山は「俺がいなきゃ何もできねぇような女になるな。俺のことなんかいつでも捨てれる女になれ。そんでも俺が追っかけてくような女になれ。」と心配する和希を振り切った。
抗争へ向かう途中、春山が交通事故に遭ってしまう…
『漠統』との抗争の当日、春山は高熱を出していた。それでもNIGHTSの7代目総頭として行かない訳にはいかなかった。また、春山は和希にこれ以上心配させないように“(抗争など危険なことは)これで終わりにしよう”と考えていた。
春山が抗争へ向かう途中、前方には検問中のパトカーの姿が。春山が咄嗟に引き返そうとした瞬間、後ろからやってきたトラックに衝突する事故に遭ってしまった。
春山は病院に搬送されるも意識不明の重体に。それを聞いた和希は絶望し、「置いてかないで」「1人にしないで」と泣き叫んだ。和希はショックから食事をとることもできず、とうとう和希も倒れてしまった。
映画「ホットロード」の結末内容のネタバレ
【出典:映画「ホットロード」公式Twitter】
春山の事故によりショックを受けた和希は食事をとることもできずに倒れてしまいました。そんな和希を母が背負い、春山が入院する病院まで連れて行きます。
和希が目を覚ました頃、意識不明だった春山も奇跡的に意識を取り戻しました。しかし、春山には左半身麻痺という後遺症が残ってしまいます。
その後、無事に退院した春山は麻痺した体でリハビリを始めました。和希もちゃんと学校に通い始めます。
一時は命を落としかけた春山でしたが、そのことによりNIGHTSを引退。和希も母親との確執がとけ、「今まで人をいっぱい傷つけました。これからはその分、人の痛みが分かる人になりたい。」と思うまでに落ち着く様になっていました。
リハビリを終えた春山は、その後工場で働き始めます。そんな春山の姿を見て、和希は「この先も不安ばっかだけど、ずっとずっと先でいい。いつか春山の赤ちゃんのお母さんになりたい。」と夢見ていました。
湘南の海沿いの浜辺で和希と春山が肩を抱き合いながら歩く様子を映し出し、ホットロードのエンディングを迎えます。