
本屋大賞第2位となった住野よる氏の大ヒット小説を原作とした実写映画「君の膵臓をたべたい」。ここでは、映画「君の膵臓をたべたい」のあらすじ・キャスト情報とともに、気になる結末内容のネタバレについてご紹介します。
【(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社】
映画「君の膵臓をたべたい」のあらすじ
【(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社】
高校生の【僕】は、ある日盲腸で訪れていた病院で「共病文庫」という文庫本を手に取ります。それは、クラスメイトの桜良によって綴られた闘病日誌でした。
「共病文庫」を読んだ【僕】は、桜良が膵臓の病気によって余命わずかであることを知ります。また、桜良は身内以外には病気のことを秘密にしていました。
自分の秘密を知った【僕】に「その本を読んで私の秘密を知ったからには責任を取って!」と言う桜良。こうして【僕】と桜良は一緒に過ごすようになります。
人との関わりを極力避ける内向的な【僕】と天真爛漫でクラスでも人気の外交的な桜良。一緒に過ごすようになった2人は、友達以上恋人未満の関係を続けながら互いを認め合っていきます。
ある春の季節、検査入院から桜良が退院し、【僕】と桜良はデートへ行くことに。しかし、待ち合わせ場所で待つ【僕】のもとに桜良が来ることはありませんでした…。
映画「君の膵臓をたべたい」の登場人物・キャスト
山内桜良 | 浜辺美波 |
【僕】(学生時代) | 北村匠海 |
【僕】(現在) | 小栗旬 |
恭子(学生時代) | 大友花恋 |
恭子(現在) | 北川景子 |
ガム君 | 矢本悠馬 |
委員長 | 桜田通 |
栗山 | 森下大地 |
宮田一晴 | 上地雄輔 |
映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌はMr.Childrenの“himawari”
映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌に起用されたのは、Mr.Childrenの楽曲『himawari』。
小栗旬さん演じる【僕】が過去を振り返る様子を歌で表現できるアーティストとして、制作陣がMr.Childrenへ主題歌をオファー。Mr.Childrenサイドが快諾して主題歌起用が実現しました。
主題歌のタイトルにもなっている“ひまわり”といえば夏の花。12年前の桜良の願いを叶え、新しく一歩踏み出そうとするストーリー内での【僕】の気持ちと重なるものを感じられる楽曲となっています。
今回、映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌『himawari』を歌ったMr.Childrenの桜井和寿さんからは、
この物語の中にある苦しい程の美しさ、強さ、優しさ、残酷さそれらを包み込みながらも更に拡がりを持って押し出していける、そんな音を探して探して、やっとのこと辿り着いた曲は、自分の想像を超え、また新しい力を与えてくれるものでした。この映画に、物語に感謝です。
とコメントが残されています。
映画「君の膵臓をたべたい」のメインキャスト
映画「君の膵臓をたべたい」は高校教師となった【僕】が、12年前に桜良と過ごした日々を回顧する様子を映しながら、『現在と過去』という2つの時間軸でストーリーが展開されていきます。ここでは、映画「君の膵臓をたべたい」で【僕】と桜良を演じたメインキャストについてご紹介します。
主人公の【僕】を北村匠海と小栗旬が演じる
「君の膵臓をたべたい」の主人公【僕】を演じるのは、俳優の北村匠海さんと小栗旬さんです。
【(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社】
北村匠海さん演じる【僕】は桜良との日々を過ごした内向的な高校生。桜良が綴った「共病文庫」を見つけたことをきっかけに、膵臓の病気を患い余命わずかの桜良と一緒に過ごすようになります。
【(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社】
それから12年後、高校教師となり過去を振り返る【僕】を演じるのが小栗旬さん。図書館で本の整理をしていたところ、12年前に桜良が書いた手紙を発見し、12年前の桜良の気持ちを知ることになります。
ヒロインの桜良役で女優の浜辺美波が出演
【(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社】
映画「君の膵臓をたべたい」のヒロイン桜良役を演じたのが、女優の浜辺美波さんです。
浜辺美波さん演じる山内桜良は、膵臓の病気を患い余命わずかとなってしまった女子校生。
病気を患っていることを身内以外に隠していたものの、彼女が綴った闘病日誌「共病文庫」をクラスメイトの【僕】に発見されてしまったことをきっかけに、【僕】と同じ時間を過ごすようになります。
大友花恋と北川景子が桜良の親友・恭子役で出演
【出典:amazon】
桜良の高校時代の親友として登場するのが恭子という人物です。
映画「君の膵臓をたべたい」で恭子を演じたのは、女優の大友花恋さんと北川景子さん。
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高校時代の恭子を大友花恋さん、12年後の恭子を北川景子さんがそれぞれ演じています。
映画「君の膵臓をたべたい」の結末内容のネタバレ
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ここでは、映画「君の膵臓をたべたい」の結末内容についてご紹介しています。これから作品を観るという方はネタバレを含みますのでご注意を!
膵臓の病気を患う桜良が突如検査のために入院することに。それを知った【僕】は桜良の無事を祈ります。
その後、【僕】は入院する桜良の元へ見舞いに訪れます。入院中の桜良は【僕】に退院したら桜を見に行きたいと伝えるのです。
そして、桜良の退院当日、2人はデートへ行くことになり、【僕】は待ち合わせ場所で桜良を待ちます。しかし、待てども桜良は待ち合わせ場所にはやって来ませんでした。
桜良が待ち合わせ場所に来ないため、諦めて帰り始める僕。すると、途中で街の巨大モニターで通り魔事件のニュースを目にします。ニュースによると、少女が通り魔に襲われ死亡したというのです。
その通り魔事件に襲われたのは、【僕】がずっと待っていた桜良でした。桜良は身勝手な通り魔に襲われ、残りわずかな命を落としてしまったのです。
そのことを知りショックを受け無気力になる【僕】。その後、僕は桜良に手を合わせるために桜良の実家を訪れます。
すると、桜良の母は桜良が綴った「共病文庫」を【僕】に渡しました。そこには、桜良が【僕】と出会ってからの日々のことや「今日は退院の日!ついに退院だ!君と桜を見に行ける!」とデートを楽しみにしていたことが記されていました。
それから12年。【僕】はかつて桜良からかけてもらった「君は教えるのが上手いから先生になりなよ」という言葉をきっかけに高校教師となっています。そんな【僕】は教師の辞職を考えていました。
ある日、【僕】が高校の図書館の本の整理をしていると、桜が好きだった「星の王子様」を発見します。すると、その本の中には桜良が12年前に書いた【僕】と恭子宛の手紙が出てきました。
その手紙には、桜良からの【僕】と恭子への感謝の気持ちと、自分のせいで仲が悪くなってしまった【僕】と恭子に仲直りをしてほしいという内容が書かれていました。
12年前の桜良の最後のメッセージを知った【僕】は、その手紙を届けるために結婚式を挙げようとしている恭子の元へ。恭子は桜良の手紙を読み泣き崩れます。
「僕と友達になってもらえませんか」という【僕】の言葉に対し、涙ながらに「はい」と応える恭子。こうして、12年前の桜良の最後の願いが叶ったのです。
桜良の【僕】への手紙の最後にはこのように記されていました。
私ね、春樹になりたい、春樹の中で生き続けたい、ううん、そんなありふれた言葉じゃだめだよね、そうだね、君は嫌がるかもしれないけど私はやっぱり、君の膵臓をたべたい。
桜良の手紙を呼んだ【僕】は、それから教師を辞職することをやめ、辞職届けを破り、新たな気持ちで生徒達と向き合う決心がついたのでした。
映画「君の膵臓をたべたい」タイトルの意味について
【(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社】
「君の膵臓をたべたい」という作品名を知った時、一体どんな意味なんだろうと気になった方も多いのではないでしょか?ここでは、「君の膵臓をたべたい」のタイトルの意味についてご紹介します。
「君の膵臓をたべたい」という言葉は、“昔の人がどこか悪いところがあると動物のその部分を食べれば良くなると信じていた”というところから【僕】と桜良の間のやりとりで使われた言葉です。
この「君の膵臓をたべたい」という言葉には、「君のようになりたい」そんな意味が込められています。
人の関わりを極力避ける内向的な【僕】と天真爛漫でクラスでも人気の桜良。
互いに正反対な性格の2人ですが、【僕】が桜良の「共病文庫」を発見したことをきっかけに一緒に過ごすように。そして、2人は友達以上恋人未満の関係を続けながら、互いを認め合い尊敬に似た気持ちを持つようになります。
言葉で表すことができないくらいの互いへの憧れや愛情、そんな【僕】と桜良の互いへの気持ちが、この「君の膵臓をたべたい」という言葉に込められているのです。