2010年に公開された若松孝二監督の映画「キャタピラー」。映画「キャタピラー」で主演を演じた寺島しのぶは、同作で第60回ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞を受賞。主人公・シゲ子を通して戦争の悲惨さを痛切に描写するほか、濡れ場シーンでは寺島しのぶの奥深い女の魅力が表現されています。ここでは、寺島しのぶの主演映画「キャタピラー」のあらすじや感想などについてご紹介していきます。

 

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寺島しのぶ主演の映画「キャタピラー」の作品紹介

キャタピラー

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2010年に公開された寺島しのぶ主演、若松孝二監督による人間ドラマ映画「キャタピラー」。

 

映画「キャタピラー」は第二次世界大戦中の日本を舞台に、シゲ子(寺島しのぶ)と久蔵(大西信満)という夫婦の姿を通して戦争の悲惨さやその状況下でのリアルな“性と生”を描写した作品です。

 

映画「キャタピラー」で主演を務めた寺島しのぶは、同作で第60回ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞を受賞。

 

反戦に対するメッセージを過激なほどのリアリティで描写した作品となっています。

映画「キャタピラー」のあらすじ

日中戦争に伴い、夫・久蔵の出兵を見送るシゲ子。4年後、戦地から手足を失い、頭部は焼けただれ、声帯を失った久蔵が悲惨な状態で帰還する。

 

戦地から生きて帰還した久蔵は“軍人様”と呼び称えられる。身動きが取れない久蔵の有り余る欲望に、シゲ子も軍人の妻として自らを奮い立たせながら献身的に尽くす。

 

日本の敗戦が現実味を帯びて近づくなか、久蔵は戦地での悲惨な光景、そして自らが犯した罪がよみがえり錯乱状態に陥っていく。

 

そんな久蔵の姿を目の当たりにしながら、シゲ子はお国のために命を捧げ尽くす意味を見失っていく。

映画「キャタピラー」の予告動画

映画「キャタピラー」メインキャストは寺島しのぶ×大西信満

キャタピラー

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寺島しのぶ…シゲ子

本作の主人公。日中戦争から四肢を失った状態で帰還した夫・久蔵を献身的に介護。次第にかつて暴力で自分を支配していた久蔵への憎悪や怒りを爆発させ、抑圧していた気性の荒さや旺盛な性欲を露にする。

大西信満…久蔵

シゲ子の夫。日中戦争下で徴兵を受けて出兵。4年後に、手足を失い、顔面はただれ、声帯もつぶれた悲惨な姿で帰還する。帰還後は戦地での活躍が称えられ村人たちから「軍人様」と称えられる。

映画「キャタピラー」は反戦をテーマにした作品

映画「キャタピラー」をご覧になった方の中には、どういった意味が込められた作品だったのか戸惑ってしまった方もいたようです。

 

この映画「キャタピラー」は若松孝二監督の“正義のための戦争などない”という反戦メッセージが込められた作品です。

 

手足をなくし悲惨な状態で帰還する久蔵、そして周囲から久蔵の面倒の一切を押し付けられ一人献身的に介護するシゲ子。2人は戦争によって生活を一変させられます。

 

また、戦地から帰還後に「軍人様」と呼び称えられる久蔵ですが、久蔵が得たものは何もありません。むしろ、手足や声帯、精悍な顔立ちなどを失い、最後には錯乱状態のなか命を断ってしまいます。

 

“戦争は一切美化することはできない”そんなことを改めて意識させられる映画作品です。

映画「キャタピラー」寺島しのぶが裸姿で濡れ場を演じている!

キャタピラー

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映画「キャタピラー」では寺島しのぶが全裸姿での濡れ場を演じ話題となりました。

 

戦地から四肢を失った状態で帰還する久蔵ですが、強欲さは変わらずシゲ子を欲望の捌け口とするのです。

 

そんな久蔵にシゲ子が献身的に尽くすシーンで、寺島しのぶが大西信満との濡れ場を演じています。

 

悲惨なストーリーの作品ではありますが、寺島しのぶが官能的に演じる濡れ場シーンは思わず息を呑むほどの興奮を感じさせます。

映画「キャタピラー」手足のない姿はどうやって撮影された?

映画「キャタピラー」では大西信満が演じた久蔵について、どうやって手足のない姿を撮影したのかという疑問が視聴者の間でわき上がりました。

 

この撮影方法については、たとえば正面からの撮影の際には両腕を後ろで縛ったり、失った両足については床下に穴を掘ってそこに埋めながら撮影をしていたようです。

 

意外とアナログな技法によって手足のない久蔵を撮影されていたんですね。

 

また、一部そのような技法での再現ができないシーンについてはCGが利用されていたようです。

寺島しのぶ主演の映画「キャタピラー」の感想※ネタバレ

映画「キャタピラー」を視聴した筆者の感想としては、“戦争によって多くのものが失われるということを改めて感じた”ということです。

 

特に、帰還後に「軍人様」として村人から呼び称えられる久蔵ですが、要介護者となり外見も変わり果てた姿となってしまったことから結局は家族や親戚から距離を置かれてしまいます。形だけの栄誉を受けたとしても、結局久蔵は多くのものを失っただけでした。

 

最後には、戦地での自分が犯した行動がトラウマとなり、錯乱状態のなか池に身を投じてしまいます。これらの悲惨さは言葉になりません。

 

また、寺島しのぶの濡れ場から感じられる悲壮感・狂乱さもさすがの演技だと思いました。加えて、濡れ場シーンで露になる寺島しのぶの裸は奥深い女性の魅力を感じられます。

 

ぜひ、作品が気になる方はこの機会にご覧になってみてください。

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