
映画「耳をすませば」に出てくる猫の人形“バロン”を覚えているでしょうか?バロンとは、「耳をすませば」の主人公の雫が天沢聖司の祖父である西司朗のお店で見つけた猫の人形です。
実は、この猫の人形“バロン”について、ストーリーの中ではハッキリとされていない都市伝説があるのです。そこで、ここではバロンの気になる情報について詳しくご紹介をしていきます!
【©1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH】
「耳をすませば」に出てくるバロンの正式な名前
【出典:amazon】
「耳をすませば」で、主人公の雫が西司朗(天沢聖司の祖父)が営む地球屋というお店で出会った猫の人形“バロン”。
耳をすませばのストーリーの中で、雫や西司朗は「バロン」や「男爵」と呼んでいますが、あのバロンには“フンベルト・フォン・ジッキンゲン”という正式な名前があります。西司朗が雫にサラッと説明するシーンがあるのですが、以降はバロンや男爵などと呼んでいるので知らなかった方も多いかと思います。
このバロンの正式名“フンベルト・フォン・ジッキンゲン”というのは、ドイツ系の名前です。もともと、バロンは西司朗がドイツ留学中にカフェの店主から譲ってもらったものでしたよね。
また、「バロン」というのは英語でBaron(=男爵)という意味があります。ですので、ストーリーの中では男爵とも呼ばれているのです。
「耳をすませば」のバロンの目の石について
「耳をすませば」に出てくるバロンといえば、水晶のような奇麗な目が特徴です。あのバロンの目は雲母片岩(うんもへんがん)という石でできてて、緑柱石というエメラルドの原石が含まれています。
また、バロンの目は独特の輝きを放つ特徴がありますが、それは“エンゲル・ツィマー”という職人が布張りの工程のなかで偶然に付けてしまった傷が太陽光を浴びて乱反射を起こす効果によるものです。(エンゲル・ツィマーもドイツ語です)
そのほか、バロンの目の石に含まれているエメラルドは5月の誕生石ともなっているのですが、ここで1つ気になることが…。
「耳をすませば」と同じくジブリの代表作品「となりのトトロ」で出てくる少女のサツキとメイ。この2人の少女の名前には、サツキ(皐月=5月)・メイ(May=5月)という共通点があります。
バロンの目の石に含まれているエメラルドも5月に関係していますので、なにかこの辺にも隠された都市伝説があるかもしれません…。
「耳をすませば」のバロンの恋人に関する都市伝説
今週は「冬もジブリ」のラストを飾る
「耳をすませば」をノーカットでお届けしますぅ😆💗想像力豊かな女子中学生・雫さんの爽やかな生き方に元気をもらえる作品⭐️あなたの人生に刻まれる
忘れられない映画体験を🎞「耳をすませば」
今週金曜よる9時#耳すま #耳をすませば👂 pic.twitter.com/vlksvdjeM8— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2017年1月24日
「耳をすませば」に出てくる猫の人形のバロン。もともと、バロンは天沢聖司の祖父である西司朗がドイツ留学していた時にカフェで一目惚れして日本に持ち帰ってきたものです。
このバロンに関して、「耳をすませば」のストーリー内ではっきりと説明されていない“ちょっとした都市伝説”があるのです。順番を追って解説していきます。
西司朗がバロンを大切に保管している理由
今週の金曜ロードSHOW!は「耳をすませば」をお届けします🐰作中に出てくる鍋焼きうどん🍲…とっても美味しそうですよねー😋寒い日々が続きますし、今夜は鍋焼きうどんにしようかなぁ😊#ジブリ飯 #耳をすませば #kinro #鍋焼きうどん pic.twitter.com/synP0b4o75
— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2017年1月24日
バロンは、西司朗がドイツ留学中に立ち寄ったカフェで見つけたものです。バロンに一目惚れした西司朗は、カフェの店主にバロンを譲ってくれないかとお願いしました。
しかし、カフェの店主からは、バロンには修理に出ている恋人(の人形)がいるから2人を離ればなれにすることはできないと断られてしまいました。バロンはその恋人が戻ってくるのを待っていたというわけです。
すると、その時の西司朗の恋人“ルイーゼ”が、バロンの恋人が修理から戻ってきたら自分が預かり2人を再会させると約束したそうです。
その時、西司朗は日本に戻ることになっていたのですが、2人(西司朗とルイーゼ)が再会する時に2人(バロンと恋人の人形)を再会させるということで、店主からバロンを譲ってもらえることになりました。
でも、その後に戦争が始まってしまい、西司朗はルイーゼがいるドイツにすぐには戻れなかったのです。戦争が終わった後に西司朗がドイツに向かったものの、ルイーゼとも再会できずバロンとその恋人を再会させることはできませんでした。
西司朗にとって、バロンはそんな思い出がある人形なのです。
雫の小説に出てくるバロンの恋人の名前もルイーゼだった
小説の内容に迷っていた雫は、たまたま出会った猫の人形“バロン”を主人公とした小説を書くことに決めます。これは、まだ雫が西司朗の恋人“ルイーゼ”やバロンの恋人などについて聞かされていない段階でのことです。
そして、バロンを主人公にした小説を書き終わった雫は、最初の読者として西司朗に読んでもらいます。すると、その小説の中で登場するバロンの恋人の名前が“ルイーゼ”であることに西司朗は驚きます。西司朗は、ルイーゼについて知らないはずの雫がバロンの恋人の名前につけた名前が“ルイーゼ”であることに運命的なものを感じたのです。
さらに、「耳をすませば」のストーリー内で、雫がバロンに「ふしぎね。あなたのこと、ずぅっと先から、知っていたような気がするの。」というシーンがあります。
想像力の良い方ならお気づきかもしれませんが、このようなストーリー内での出来事から雫はルイーゼの生まれ変わりで、さらにはバロンの恋人の化身なのではないかという都市伝説があるのです。
「耳をすませば」のバロンが「猫の恩返し」に登場する!
【出典:amazon】
ジブリファンの方なら知っている方も多いと思いますが、「耳をすませば(1995年)」で出てくるバロンが「猫の恩返し(2002年)」の作品に再び登場します。さらに、「耳をすませば」で出てくるムーン(ムタともいう)もバロンとともに再登場していますね!
この「猫の恩返し」ですが、スタジオジブリからの公式案内で「耳をすませば」で雫が書いた小説が映画化されたものであることが分かっています。(雫が書いていた小説はバロンを主人公とした作品であり、「猫の恩返し」の主人公もバロンです。)
また、1995年に公開された「耳をすませば」で登場する雫は15歳でしたので、2002年に公開された「猫の恩返し」の時には計算上では雫は22歳となっています。
そんなことから、「猫の恩返し」は22歳となった雫がプロの小説家となって書き上げた作品とも考えられています。
【おまけ】「耳をすませば」でバロンがいるお店にはモデルがあった!
「耳をすませば」のストーリーの中で、バロンがいたのは地球屋というお店でした。このバロンがいる地球屋の内装は、聖蹟桜ヶ丘にあった“邪宗門”という喫茶店がモデルとなっています。残念ながら、邪宗門はすでに閉店となってしまっています。
また、バロンがいるお店として有名なのが、同じく聖蹟桜ヶ丘にある“ノア”という洋菓子店です。
【出典:pictaram】
こちらのノアには、バロンとともに恋人のルイーゼが飾られています。
こんなことから、バロンがいるお店としてジブリファンから聖地の1つとなっています。もし、よかったらあなたもバロンに会いに行ってみては??
▼洋菓子店「ノア」
住所 | 東京都多摩市桜ヶ丘2‐2‐9 |
最寄駅 | 聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩20分 |
バス | ①聖蹟桜ヶ丘駅から桜ヶ丘二丁目行き京王バス乗車
②四丁目バス停下車で徒歩2分 |